ウドノ医機の滅菌技術
高品質な滅菌装置が製造されるまで
滅菌装置は、主に圧力容器としての「缶体」「扉締付け機構」「制御システム」の3要素からなります。
創業時より、これらの製造技術に研鑽を重ね、新技術、新材料を積極的に導入。
多様なノウハウを結集して耐久性に優れた高品質の滅菌装置を提供しています。
外缶・内缶の製造

外缶・内缶の製造は、寸法採りした鋼鈑に孔加工と開先加工を施し、寸法精度を守りながら曲げ加工を実施、曲げの角度の確認や調整を行い、破壊試験用テストピースを取り付け、同時溶接します。
開先検査を行った後、外側から溶接、つづいてカラーチェックやガウジング処理などを行います。

長手溶接および周溶接を行い、その後検査用のレントゲン撮影をします。扉の締付け部分には精密機械加工を施します。この仕上げ加工が扉のスムーズな動作の決め手となります。
扉内面を平滑にする機械研磨を行い、その後最終仕上げにはお客様からの要求仕様に見合ったバフ研磨が行われます。
外缶・内缶の結合

内缶と外缶の結合はステーボルト方式で、内缶にナットを溶接で取付けます。ナットの間隔も強度計算により厳しく守られます。
内缶と外缶を合わせて、その後溶接したナットにステーボルトをネジこみます。外缶には外部補強材が取付けられます。
次にネジこまれたステーボルトを外缶の外面に溶接します。高品質を実現するため技術職人による1本ずつ丹念に手溶接を行っています。
パッキン溝・扉製造

パッキン溝となる部材を取付けます。その後パッキン溝の最終仕上げ加工をします。これらの作業も厳しい精度が要求されます。
溝と扉面の間隔(すき間)が適正になるよう調整する「扉合わせ」を行います。
締付け機構のホルダー(スイングドア用)を取付けます。受ける圧力が均等になるように調節します。
断熱・配管・配線

缶体・扉の断熱作業を行います。熱損出を防止する重要な作業であるために熟練工が入念に施工します。
配管組立て作業はお客様の設置条件によってはメンテナンスを配慮したカスタマイズ施工を行うことが特徴です。
電気配線作業は各部品を結線し、電気的安全性・電磁両立性(EMC)に適合する配線を行います。
完成検査

完成した装置は、社内試運転を行い、運転状況、安全機構など全てのチェック、調整を行います。
納品前に、最後の工場内での厳しいチェックを終え、いよいよお客様の元へ。本番の滅菌業務の最前線に向かいます。
ウドノ医機の滅菌装置開発技術をさらに詳しく

耐腐食性に優れたステンレス素材の中から、さらにお客様の材質に合わせた素材を厳選。内缶の処理としてバフ研磨や電解研磨など、素材にあわせた高品質な仕上げを行います。

当社の滅菌理念を実現するシーケンサ(CPU)を搭載することにより、安全で確実な滅菌を制御します。お客様のニーズに合わせて自在なカスタマイズが可能な特殊仕様制御もご用意しております。自動制御盤も、見やすさと操作性を両立させたシンプルなデザインを採用、細部のカスタマイズも行っております。

お客様の設置スペースや搬送方式に応じて、タテスライドドア、ヨコスライドドア、放射棒式、スライドロック(実用新案第1987177号)などの当社の永年のノウハウを結集した最適なドア方式をご採用いただけます。

缶体(滅菌槽)は二重構造になっています。2つの缶体を結合しているのは、缶体に規則的に施されたステーボルトとナットです。ステーボルトによるこの結合技術は当社が一貫して守り続けてきたノウハウです。ステーボルトによる強固な結合に加え、外缶周囲の補強材により、一段と強度が高められています。
大規模施設から、小規模施設までトータルプランニングいたします
病院の中央滅菌材料室(CSSD)や製薬をはじめとする製造施設の滅菌作業部門、生物・細菌工学、動物実験室の研究部門など、滅菌を必要とするあらゆる分野において”回収”から”洗浄”、“組立”、“滅菌”、”搬送”、”保管”までトータルに設計提案しています。
また大規模施設対応の中央材料室システム・デザインとして全自動搬送システム(AGV)をはじめ、コンパクトなCSSDシステム、手術室、薬剤室、感染病棟など、小規模のプランニングも行っております。


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